相続手続きに必要な費用の相場について解説。司法書士に依頼した際の費用についても紹介します
「相続手続きってどれくらいの費用がかかるのでしょうか?」「司法書士に依頼するとどれくらいの費用がかかりますか?」これらの疑問にお答えいたします。
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相続手続きに必要な費用
相続手続きに必要な費用は、相続する財産によって異なります。具体的には下記の4つに違いがあります。
- 相続登記
- 預貯金の解約、払い戻し
- 有価証券の解約、払い戻し
- 自動車の相続手続き
それぞれ、必要になる費用の詳細と、司法書士に依頼した際の価格相場を解説します。
相続登記
相続登記をする際のは「登録免許税」という税金を法務局へ支払う必要があります。税率は対象になる不動産の固定資産評価額の0.4%です。ただし、土地に関しては、令和7年3月31日までは不動産の価値が100万円以下であれば免税されます。また、相続登記には下記の書類が必要です。
- 故人の戸籍謄本(出生から死亡まで)
- 故人の住民票の除票または戸籍の附票
- 相続人の戸籍謄本
- 相続人の印鑑証明書
- 不動産を相続する方の住民票
書類の費用は市町村によって異なりますが、1通につき数百円が必要になります。他にも、不動産の調査する場合にも費用が必要になります。
相続後に不動産に売却を検討している場合には、不動産業者に査定を依頼します。
預貯金の解約、払い戻し
銀行口座の相続手続きには下記の書類が必要です。- 故人の戸籍謄本(出生から死亡まで)
- 故人の預金通帳
- 相続人の戸籍謄本
- 相続人の印鑑証明書
- 遺産分割協議書または金融機関所定の相続届
有価証券
有価証券の相続の場合は、証券会社や信託銀行に届出を行い、名義を変更してもらう必要があります。ただし、上場株式でない場合は、直接株式を発行する会社へ届出をしなければならないケースもあります。自動車の相続手続き
自動車の相続には名義変更が必要です。また、自動車を相続する際は、下記の書類が必要です。
- 名義人の戸籍謄本
- 相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)
- 相続人の印鑑証明書
- 相続人の実印
- 車検証
書類の費用は市町村によって異なりますが、1通につき数百円が必要です。
また、名義変更の他に下記の費用がかかります。
- 移転登録手数料
- 車庫証明取得費用
- 自動車取得税
移転登録手数料や車庫証明取得費用、は数百円〜数千円ですが、自動車取得税は車種や経過年数によって、価格が大きく異なります。
司法書士に依頼した際の報酬
依頼が多い業務の報酬は、インターネットで調べてみると、おおよそ下記のとおりです。依頼内容 | 報酬相場 |
相続登記 | 1件あたり5~15万円 |
遺産分割協議書の作成 | 1件あたり1~10万円 |
預貯金の相続手続き | 1件あたり2~10万円 |
有価証券の相続手続き | 1件あたり2~10万円 |
自動車の相続手続き | 1件あたり2~5万円 |
あくまで目安であって地域差や事務所によって異なりますので、詳しい金額は実際に相談して価格を聞くのがおすすめです。遺産全体の何パーセント、と定めている事務所もあります。
司法書士に依頼するメリット
上述した価格を見て、意外にお金がかかると思った方も多いのではないでしょうか?しかし、司法書士に依頼すると大きなメリットがあります。具体的には、手間や時間の短縮です。もし、相続手続きを自分でやろうとした場合、必要書類の収集と作成、役所への訪問まですべて自らやらなければなりません。
特に、役所は平日しか空いておらず(夜間・休日開庁日もありますが、限られています)、仕事を休む必要がある方も多いと思われます。また、慣れない書類の作成はかなりの時間と労力を必要とします。司法書士にご依頼頂ければ、依頼者の方に必要な業務の提案からサポートまで、多くの業務を代行しますので、負担が減ります。
相続手続きにお悩みなら、川上司法書士・行政書士事務所にご相談ください
相続手続きについてお悩みでしたら、「川上司法書士・行政書士事務所」にぜひご相談ください。当事務所では、相続に関するお悩みについて、親切、丁寧にわかりやすく解説いたします。依頼される場合は、手続き全体の流れから問題を解決するための選択肢、ご依頼されるメリットやデメリットの他にも、発生する費用まで、直接面談の上でしっかりとご説明いたします。
他にも、ご自宅への出張相談も積極的に受け付けていますので、ぜひご利用ください。また、業務の依頼を前提としなくてもかまいませんので、お気軽にご相談ください。
県外からのご相談、ご依頼も可能です。